117 芝引き
 幼児を抱き抱える天児屋命(あめのこやねのみこと)。一般に「荒神」と呼ばれる。
 荒っぽい仕種で見物人を威嚇したり、舞台から飛び降りて子どもを追い回したりする。
 こうして子どもを泣かすのもお決まりの光景で、親が子どもを差し出すのは、丈夫に育つことを願ってのことだろう。